感染対策室
ご挨拶
感染管理認定看護師(CNIC) 外間 武
2015年にJCI(Joint Commission International)という世界基準の病院機能評価を受審するにあたり、感染管理では医療関連感染サーベイランス(人工呼吸器関連肺炎、尿道留置カテーテル関連尿路感染、中心ライン関連血流感染、手術部位感染、耐性菌、流行性疾患)の実施、職業感染管理(流行性ウイルス疾患4種及びB型肝炎の抗体価確認)ファシリティーマネジメントの管理(療養環境における空気や水の管理や物品や人の交差汚染監視)等が急務とされました。
医療関連感染サーベイランスを2016年に実施するにあたり、感染のリンクナースの会を立ち上げることから開始、サーベイランスシートの作成をおこなっております。職業感染管理としては、職員の抗体価の確認と流行性疾患のワクチン接種をスムーズに行うために、当院では集合接種に変更を行い2015年にはインフルエンザワクチン接種率が99.9%と殆どの職員が接種しています。
針刺し切創、粘膜曝露に関しても検査室によるデータの集計ではなく感染管理者が管理を行い、どの様な状況で事故が発生するのかツールを使った分析システムを導入しております。JCI受審に伴い耐性菌サーベイランスでMRSA低減に向けた取り組みとして、手指衛生の遵守率を向上させるため、当院JCI事務局と協働で入院全ベッドに擦式アルコール製剤の配置と5つのタイミングを示したポスターを掲示し定期的なラウンドを行う事で手指衛生の実施とMRSAの低減に繋げております。
感染対策室としては、病院内に出入りする人全ての感染管理を行わなければいけないため、外来での対応を国内、世界の情勢を見ながら日々進歩させていきます。