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眼科

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※Dr稲福の診療09:30~
※Dr新城:毎月第3(金)のみ
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担当医の紹介

新城 光宏(シンジョウ ミツヒロ)

資格・専門医 日本眼科学会眼科専門医
出身大学 京都大学(1982年卒)
経歴 沖縄県立南部医療センター・こども医療センター等を経て、2022年4月、南部徳洲会病院へ入局。
新城先生写真

4月から眼科で治療にあたられている新城光宏医師。日々の診療の思いから電子技術の発展に伴い増加する眼疾患、失明原因の第1位である緑内障の症状など、幅広くお話を伺いました。

新城先生が眼科医を志したきっかけは?

当初は小児科志望でしたが、大学病院の各診療科を回って行われる臨床実習の時に、ハンセン氏病をあつかう皮膚科特殊疾患研究所に出入りしていたことがあり、そこにほとんど使われていない電子顕微鏡が置かれていたんです。興味本位で触っていたら、眼科の先生たちがたまにその顕微鏡を利用しに来ていて、それがきっかけで眼科に誘われたというのが専攻の理由ですね。眼科は、内科と外科その両方に関わる診療科なので、とてもおもしろみがあります。

どのような患者さまが多いですか?

緑内障が増えている気がします。緑内障とは、目から入ってきた情報を中枢に伝達する視神経に障害が起こり、視野(見える範囲)が狭くなる病気のことです。治療が遅れると失明に至ることもあります。一度障害された視神経を元に戻すことはできません。日本人の中途失明で最も多い眼疾患で、40歳以上の20人にひとりが緑内障であるとみられています。緑内障は怖い病気で、初期の段階では自覚症状がありません。ご自身では気づきにくい病気で、気がついた時には、かなり進行している場合が多いのです。当院では、人間ドックでの眼底写真でチェックするのですが、緑内障の疑いのある患者さんが多くいらっしゃいます。

私たちは普段、日常生活では両眼でものを見ています。片方の眼だけでものを見る機会は、ほとんどありません。また、片方の眼の視野が一部欠けていたとしても、もう片方の眼で見えないところを補うため、気がつかないことが多いのです。緑内障の場合、視力が落ちていなければ視野の異常に気がつかないことが多く、人間ドックや検診時に要注意だと言われたとしても、すぐに見えなくなったり、困った状況にならないため、放置している患者さんも多いようです。早い段階で治療に取りかかれば、失明を防ぐことはできると思います。

最近は、スマホやパソコンの使用で、眼を酷使していることが多く感じます。

近くを見る時は、眼の筋肉である毛様体筋が緊張した状態になっていて、遠くを見る時はゆるんだ状態になります。パソコンやスマホを長時間見ていると、毛様体筋がずっと緊張した状態が続き、眼精疲労を起こしやすくなります。長時間、画面を見続けた後は、少し眼を休ませてあげましょう。

新城先生が診療するときに心がけていることは?

こちらに来てからは、見た目も人間もだいぶ丸くなったと言われますが以前の僕は毒舌家で、患者さんには厳しいことでもズバッと言っていました。もう少し丁寧な対応を心がけるべきでしょうね。
県立病院で定年を迎え、記念にスタッフからいただいたワインには特別なラベルが貼られていて『熟成65年、隠し味は知性と毒舌』と書かれていました。

どういった診察を行っていますか?

診察では、眼球の表面から奥まで診察では、確認しています。その中に病気がないか、眼科医が診て確認できますので、他科に比べると判断しやすいと言えるかもしれません。眼科医のメリットは、病気の原因を自分の目で確認できることが多いということですね。また、眼科の検査にも造影剤を使ったものがあります。網膜に流れている血管を診るんです。血管の変化から高血圧症や動脈硬化を識別することができ、内科への受診を進めることもあります。眼科は他科とのつながりが深い科だと感じています。また、意外かもしれませんが、眼科は医師だけでは成り立たなくて、ORTと呼ばれる視能訓練士や看護師と一緒になって、チームで対応しています。ORTは特殊な検査を担当したり、看護師は患者さんのサポートを担っています。眼科医は検査データがそろわないと診断ができませんので、スタッフがいてくれないと実は診療が成り立たないんですよ。

最後に患者さまへメッセージをお願いします。

眼疾患の多くは、40代から発症のリスクが大きくなります。病気から眼を守るために、40歳を超えたら自覚症状がなくても年に一度は眼科で検診を受けたり、人間ドックで眼底写真を撮ってチェックしてもらうなど、眼の健康にも気をかけていただきたいですね。

視能訓練士とは