放射線治療科

サイバーナイフ
ピンポイント専用の放射線治療装置です。平らな治療台に仰向けに寝ていただき、100本程の極細エックス線ビームで「がん」を狙い撃ちします。
治療は1回あたり30分前後、状況に応じて1~5回程度(1日1回)で完結します。治療中に痛みや熱さを含めて何も感じることはありません。

サイバーナイフ 治療の様子

サイバーナイフはロボットアームの先端に搭載された軽量・小型の放射線治療装置が機動的に動き、放射線を正確に腫瘍にあてることができるロボット誘導型定位放射線治療機器です。
治療に十分な放射線を1mm未満の誤差精度であてることができます。治療中は患者さまのわずかな体の動きを自動的に検知し、随時補正・追尾することができます。
これらの特長を活かし、より高精度な放射線治療が可能となりました。
サイバーナイフ適応疾患
部位別内訳

メディア掲載
昨年に続き、サイバーナイフの主たる治療内容である『SBRT実施実患者数が多い病院』ランキングで第6位となりました。
『手術数でわかるいい病院2023』に掲載されています。

トモセラピーとの違いは何?どう使い分ける?
まず、どちらも身体の外からがんに対してエックス線のビームをあてて治療を行う装置である点は変わりません。その上でサイバーナイフは、特に極細のビームを用いてピンポン球くらいまでの標的(ターゲット)に狙い撃ちするのが得意です。トモセラピーは、逆に大きく複雑な形の標的も正確に照射することができます。
例えば、乳がん手術の後には再発予防のため放射線治療が必要なことが多いです。その際に手術した側の乳房(乳腺)全体に放射線をあてるのですが、サイバーナイフでは標的が大きすぎるため、トモセラピーを用いて治療します。
実際にどちらの装置を用いて治療するかは、当院の経験豊富な放射線治療医(学会認定を得た放射線治療専門医が3名常勤しています)が主治医の先生からの紹介状やCT画像など患者さまそれぞれの情報を総合して的確に判断します。